福岡・天神で書家渓雪のギャラリーにて
書道教室を開いているアトリエ遊我です
12月になり作品も入れ替えました
今月は4点の作品を入れ替えてます
<信じるとは不安に負けない心~そんな自分でありたい>
人や自分を信じるという事は
そこに襲ってくる不安に打ち勝つ気持ちがなければ
決して達成できないことなのではないでしょうか
そして その不安に負けない心こそ
人を崇高へと導くものなのです
後ろに描いた花は木蓮
花言葉は「崇高」
<源氏物語~紫の上>
和歌
うらなくも思ひけるかな契りしを 松より波は越えじものぞと
訳
固く契りましたことをうっかり信じておりました
松山より波が越えることなど決してないと・・・
紫の上は 源氏が理想の女性として
育てあげるために引き取った女性です
そんな彼女が自分以外の女性(朧月夜)と
契りを結んだことをちょっと妬んだ詩です
源氏物語のシリーズは登場人物を淡墨で書き
その上に濃墨で和歌を重ねて書いてます
<源氏物語~朧月夜>
和歌
深き夜のあはれを知るも入る月の
おぼろげならぬ契りとぞおもふ
訳
趣深い春の夜明けの情趣をご存知でいられるのも
前世からの浅からぬご縁があったものと存じます
右大臣の娘でお嬢様の彼女は 源氏に一途でぞっこんです
「月」という字は女性の姿をイメージして書いてます
<前へまえへ~前へ進むために>
ラグビーの試合を見ていて思い浮かんだ作品です。
ラグビーは前にパスを出すことが出来ないスポーツ。
仲間を信じて後ろにパスをしながら前進してトライします。
チームみんなが一緒になって前進していく姿をみてイメージした作品です。
後ろの「まえへ」が前の「前へ」をトルネードの渦を
巻き起こし押し出しながら前進していくような書き方をしています
薄墨で「まえへ」を書いた後に
アイロンでいっきに乾かし、
濃墨で「前へ」を書いてます
是非お気軽にギャラリーにお越しになり 実物をご覧ください